「FACE」展に向けて新作制作中
久しぶりの更新です。
ホームーページは放置気味でした。(反省)
春らしくなってきた今日この頃です。
私は4月からスタジオを借りている神戸STUDIOY3で久しぶりの大きな作品に挑戦しています。
型を新しく作り、染めている途中です。
今回は、春のオープンスタジオ「FACE」展に向けて顔をテーマに型染めタペストリーを作っています。
モナリザ、猫、オランウータンの子ども、牛、黒人の女性、獅子、フクロウ、歌舞伎、ピカソ風の顔、犬などいろいろな顔が描かれています。人間や動物、国などを超えたたくさんの顔。
インターネットで顔を調べてみるといろいろなモチーフが出てくる。まるで、何かのアイコンのように。
顔はその人やそのものを意味するマークやアイコンのようなものかもしれない。
人を知る上で、顔は最初に視覚的に入る情報で、顔の表情でその人を好きか嫌いか、どんな人なのかなど判断するように思う。そこからその人の内面を徐々に知っていく。
顔は人と人とのコミュニケーションの入り口だと思う。
しかし、2020年新型コロナウィルスの世界的な流行によって、顔を隠すようにマスクをつけて、人と人との距離も物理的に遮断されてしまった。顔が見えなくなってしまった。
そうした世の中になった今、私たちは何を入り口にその人の人となりを知るべきなのだろう?
SNSの発信テキストや写真、メールなどの文章、多くの人とネット上で出会える機会は増えたものの、顔が見える人との出会いはどれほどあるのだろう。
そんなことを今回のことで色々と考えていました。
今回の展示は「FACE」〜顔が見えなくても顔が見える〜をテーマとしています。
その人の人となりが見えるような展示にしようと話し合って決まりました。
私はこのたくさんのアイコンのように並んだ「顔」をデザインした型染めタペストリーと、
自粛中に自宅で制作し続けていた顔彩画の原画をもとにパターンを作って制作したスカーフとその原画。
キャンバス作品、ランプシェードなどを展示予定です。
その他12人のスタジオアーティストのそれぞれの「顔」が並びます。
ワークショップやショップなどのイベントも行います。
ぜひ、私たちのリアルな「顔」に会いに来てください。
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